no plan

無計画な日々

「狂四郎2030」

こんにちは、三男坊日記です。

先日、佐藤航陽さんの「未来予測の技法」という本についての記事を書きました。

 

kazuakimaruyama.hatenablog.com

 何故この本を読んだかというと、「未来」が本当に僕達の社会に迫ってきていると、感じているからです。僕のような、テクノロジーとは縁遠い人間でも、そう感じています。

テクノロジーは、たんに便利さをもたらしてくれるだけではなく、僕達の考え方も大きく変えていきます。

例えば、佐藤さんの本の中では、「国家」という境界線すらもテクノロジーが溶かしていくのではないかと予測されているし、現にそういうグローバル企業も多いですよね。

もはや、国家が提供するインフラよりも、Googleが提供するインフラのほうが充実してるんじゃない、みたいなことになったりするわけです。

ちょっと前まで、国家が主導していた宇宙産業も、今や先進的な民間企業が行う時代になり始めているのだから、凄いものだ。

 

でも、こういうワクワクするような未来ばかりが待っているわけでなはいかもしれない

昨日、中田敦彦さんのYoutube大学で「アメリカvs中国」の話しをされていたのだが、それを聞いていて、あ〜確か「狂四郎2030」だと、アメリカと中国は第三次世界大戦で消滅してる設定だったなあ〜と大分前に読んだ漫画を思い出しました。

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ジャンプ黄金期の頃、「ジャングルの王者ターちゃん♡」を読んでいた方なら、このタッチに見覚えがあるでしょう。

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この「狂四郎2030」も徳弘正也先生の傑作です。

ジャングルの王者ターちゃん♡」同様のアクション、下ねたギャグ満載なのだけど、驚くべきはその世界観設定。

2019年から2025年まで続いた第三次世界大戦後の世界、アメリカ・日本連合軍とロシア・中国・ヨーロッパ連合国軍の戦いの末、日本は戦争から離脱して、防衛に専念してなんとか生き残ることができた。

その日本は、遺伝子がすべての優劣を決めるという思想に基づいた徹底的な管理者会になっている。人々は日々管理され、労働に明け暮れ、バーチャマシンと呼ばれる装置を使い、バーチャルの世界で自身の欲求を満たす日々。

狂信的な独裁者達が権力闘争を繰り返し、権力者達の思惑を叶えるデザインヒューマンが作られる…

 

「狂四郎2030」の連載が開始されたのは、1997年ですが、最近良く、自分も周りも

「あ〜狂四郎2030みたいな世界になってるなあ〜

と思うことが良くあるんです。大多数の人が管理された労働をこなして、夜な夜なスマホでバーチャルな世界に逃避するわけじゃないですか…徳弘先生の先見の明、恐るべしですよ。

 

主人公の狂四郎とユリカが、そんな狂った世界にこれでもかってくらいに翻弄されていくのですよ…

狂四郎さん

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ユリカさん

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まあ、とにかく、まん喫に行くなり、⬇️から購入するなりして読んで下さい。

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作者の徳弘正也先生は、漫画の神様、手塚治虫先生に憧れて漫画家を目指されたそうです。

だからかな、ちゃんと「世界よ、このままで良いのか!」みたいな問題提起がしっかり作中に描かれているんですよね。でも、ちゃんと娯楽としての漫画の役割もしっかり果たしていて。徳弘先生のエロ下ネタは、手塚作品の中のゆるキャラみたいな、作品がどぎつくなり過ぎないようにという配慮なのだろうな。

 

ディストピアを描いた漫画や映画は、案外リアルに「そういう方向性に進むなよ〜人類」という警告的な意味合いを持っているかもしれないですね。

 

最近ブロックチェーンってのが気になって、関連本を読み始めました。

新しいテクノロジーがどういう方向に進むのか、僕達は見届けなくてはならない。

「狂四郎2030」の優性学だって、最初は人類共通の不幸や問題を解決する為に唱えられたはずだ。

飛行機だって、発明当初は、その後10年くらいで、戦争の兵器として使われるなんて、夢にも思わなかっただろう。

だから、僕達は新しいテクノロジーを知らなくてはいけない、学ばなくてはならない。

狂四郎とユリカのような二人を生まない為にも。

 

読んで頂き、ありがとうございました。

それではまた!

 

 

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