ショーン・タンの世界展へ
先日、ショーン・タンの世界展へ行って来ました。ショーン・タンさんの翻訳を手掛ける岸本佐知子さんと柴田元幸さんのトークもあったので、応募しようとしたら時既に遅しで、キャンセル待ちとのことで断念…
皆さんはショーン・タンさんはご存知ですか?僕の下手な説明聞くより、彼の代表作である「アライバル」を一度読んでみると良いと思います。
僕が「アライバル」に出会ったのは3.11の頃で蔦屋に、"今一番読むべき物語"という帯に惹かれて購入しました。移民というテーマが、3.11直後当時の日本に漂う空気感から、こりゃ他人事じゃないかもなあ、と思ったもんです。
僕は完成した作品より、インスピレーションのままにスケッチしましたっていう落書きみたいな絵が好きだ。ショーン・タンさんの手帳も展示されていたけど、それが一番良かった。
ショーン・タンさんのアトリエも再現されていて、これも雑然と整然が同居していて、見ていて楽しい。でっかい木の机と、大量の鉛筆、絵の具などなど。
会場はいわさきちひろ美術館。
初めて行きましたけど、とても素敵な場所でした。親子で訪れるにはうってつけな場所でしょうな。良い感じのカフェメニューを素敵なお庭で味わえます。
風呂にも入らず、ボサボサの頭とジャージで散歩がてらに行く場所ではないですね。僕には少し眩し過ぎましたねぇ。
ショーン・タンさんのもとには映画化の話も沢山来ているようですが、しっかり自分が関われること、商業主義的な展開をして欲しくないとのことで、慎重な態度のようです。
いやあ素晴らしい。とても繊細なというか、彼のこだわりや練りに練った画風が、何より素晴らしいで、その態度をしっかり保って欲しいですね。
会場には美大生みたいな方から、親子連れ、近所の奥様、おっさん(我)と幅広い層のお客さんがいましたので、絵に反応した方は行ってみて下さい。