「ダンガルきっと強くなる」と「パーソナルショッパー」
インドを訪れた時、インド人達と意気投合した映画があります。「きっとうまくいく」原題「3idiots」という映画です。まあ、3バカトリオみたいな感じですかね。そこで、主演をしていたアミール・カーンの新作「ダンガル、きっと強くなる」を見ました。
いやはや、相変わらず素晴らしかったです。アミール・カーン作品は、エンタメ要素満載で、ストーリーの展開も予想がついたりするのですが、登場人物達が凄く愛らしく表現されているんですよね。
「ダンガル〜」は実話を基にしており、インドでまだ女性アスリートが珍しかった時代に、娘達を立派なレスリング選手に育てた父と娘達の物語。
お決まりな展開でもテンポが良いのと、ボリウッド映画ならでの音楽とダンスからなるスパイシーなミュージカルシーンがとても良いアクセントになっています。
あと、悪役があいつ〜と小憎たらしいのも良いです。飽きないんですよね。
同じ頃に、フランス人のオリビィエ・アサイヤス監督の「パーソナルショッパー」を見ましたが、こちらは少し退屈でした。
映像や音楽はスタイリッシュで、オシャレインテリなフランス人監督の面目躍如といった感じですが、少し斜に構えすぎというか、ありきたりな作品にしたくないのは分かりますが、焦点を欠いた映画に感じました。霊能力だったり、パーソナルショッパーというモチーフも必然性が薄かったかな。売り出す側も、宣伝に困っただろうなぁ。
まあ、どちらも一見の価値はあります。