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無計画な日々

「経済ってそういうことだったのか会議」③

経済ってそういうことだったのか会議」第二章 経済のあやしい主役ー株の話

さて、前回は第一章の「お金とは何かー貨幣と信用」をまとめてみました。

 

kazuakimaruyama.hatenablog.com

 お金はまるで人格を持った人のように評判で評価=価値が変動する奴だぞ、とうのがポイントでした。

さて、今回はグッと経済っぽくなって株の話になります。

1.世界初の株式会社

はい、世界初の株式会社って何かご存知ですか?

そう、あの東インド会社なんです。ヨーロッパ諸国が香辛料貿易と植民地支配をする為に設立した会社ですね。この東インド会社、何が画期的だったかというと、責任を有限にした、ということが画期的だったらしいのです。

はて?責任が有限って?はい、意味わかりませんよね。ゆっくりみて行きましょう。

時は大航海時代、はるか東の彼方のアジアに香り高い香辛料があり、それはとても貴重だった。その香辛料の売買は大きな利益を生んだ。しかし、その香辛料を得る為には危険な航海がつきまとう、そして莫大な費用が必要となる。

個人では持ちきれない莫大な費用を皆で出し合い、無事に香辛料の売買から利益が生まれた場合、その利益を費用を出した者達で分け合うことにしました。これが配当です。

しかし、甘い話ばかりでなく、中には難破してしまう船のリスクもあり出費を取り止める者も出てきた。そこで出費した額に伴い出費の証拠書のようなものを作ったのですが、これが今の「株」の原型となりました。

これまでは、あるプロジェクトを行う場合、その責任や費用は個人で賄わなければなりませんでしたが、株式が生まれたことで責任や費用を皆で分け合う、分散する仕組みが生まれたのです。

個人が負う責任は有限であるということから、株式会社のことをcompany limited(有限会社)、これが省略さてれco.ltdと表記するようになったのです。

 

2.会社は誰のもの?

あなたが会社務めをしているとして、会社はあなたのものでしょうか?

いやいや俺はただの社員だから、会社の一歯車だよ、会社は社長のものだよと考えていたら、それは少し間違っています。

会社の所有権は株主のものです。運営権を経営者が行使し、所有権は株主のものです。これ結構面白くて、気になる会社の筆頭株主が誰なのかを調べてみると面白いんです。

例えば、最近高齢者への不適正営業で話題になった日本郵政筆頭株主はなんと財務大臣なのです。(不適正営業をしていたのはかんぽ生命ですが)Amazon筆頭株主ジェフ・ベゾスです。

ちなみに日本の会社の場合、法人株主が多くお互いにお互いの株を持ち合って、お互いの経営に口出ししないという暗黙のルールがあるようです、と2000年発行のこの本には書いてありますが、今はどうなのでしょうか?暗黙のルール、なんとも日本ぽいですよね。

アメリカでは、小学校の頃から株式に投資して自分の財産を増やすというシュミレーションの授業があるらしく、やはり日本の教育というのは遅れていると言わざるを得ないのですかね・・・

3.キャピタルゲインとは何か?

さて、いつのことになるか分りませんが、ぶっちゃけ株で儲けるにはどうするか?

ずばりキャピタルゲイン(値上がり益)を狙うしかありません。因みに僕もここらへんはへえ〜そういうもんなんだあ〜と読みながら勉強しているので、もし間違いなどありましたらコメント欄にお願い致します。

竹中さんは「ビジネスの利益で得れる儲けはたかが知れている。大きな利益を出すには、ずばりキャピタルゲインしかない」と本の中で述べています。

キャピタルゲインとは、上場などで株価が大きく跳ね上がるのを利用して、その値上がり益で利益を生み出すことです。

例えば、最近の話だと日本国内では数少ないユニコーン企業(今後大きな飛躍が見込まれる企業のこと)のメルカリが上場しました。上場によって、より大きな社会的信頼を得るわけですから、メルカリ株の上昇が期待されました。上場することによって、株価の上昇が期待されるわけですから、株価の低い時点でメルカリ株を取得しておき、上場に伴ってメルカリ株が上昇したときに株を売却し、その差で儲けると言うのがキャピタルゲインの基本的な考え方です。ちなみに恥ずかしながら僕もメルカリ上場時にメルカリ株取得を試みてみましたが抽選ではずれました…

もしあなたが画期的な技術開発能力を持っているとして、例えば物質をテレポーテーションさせる研究とか、 AI搭載の空飛ぶ自動車とか、個人用冷凍保存装置とかを研究しているとして、そのテクノロジーをいかにして起業したとして、実際は設備投資やら何やら様々な出費があり、そこまでビジネスオンリーでは利益がなかなか出なかったとします。

しかし、次第にあなたの開発した物質転送装置がクロネコヤマト日本郵便を凌駕するシェアを獲得したとします。条件が揃い、いよいよあなたの会社が東証一部なり二部なりに上場したその時が株を売却するタイミングと言うわけです。

4.株価=美人コンテスト

さて、ここまで僕もあなたも株について少しだけ詳しくなりました。よし、これで株に投資だー!と思っている方は少しお待ちください。竹中さん曰く、株と言うのは美人コンテストだと。

どういうことか、つまりはあなたや僕が誰を美人と思うかは重要なわけではなく、市場が誰を美人であるかと思うことが重要だということです。

この世界は様々な人が様々な価値観で生きており、その複雑な価値観の集合によって世界が成り立っています。なのでどうしても株というのはボラタイル(不確定な)性質を大きく含みます。それは前回学んだお金と同じ性質です。お金も株も不安定で移ろいやすい私たち人間を移したものだと言えるかもしれませんね。

次回は第三章「払うか払われるかー税金の話」をまとめたいと思います。

それではまた!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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